GUIDE
運動会で撮影に必死になり、わが子を自分の目で見られない。どうすればいい?
書き手:せーの!開発チーム最終更新:
撮る種目を1〜2つに決め、ほかは撮らずに見るのが近道です。 研究では、写真を撮ると見たものは覚えやすくなる一方、聞いたことは覚えにくくなる傾向が出ています。声援や音楽も含めて覚えておきたい場面では、カメラを下ろしましょう。
WHY
なぜ起きるのか
運動会は、わが子の出番が短く、いつどこに来るかも読みにくい行事です。画面の中に収めようとするほど、目は液晶に向き、競技そのものは見られなくなります。撮れなかったと悔やむ相談も、撮りながら「肉眼で見たかった」と感じる相談もあり、どちらでも心残りが出やすい場面です。
撮影と記憶の関係は、心理学で調べられています。Henkel(2014)の美術館の実験では、展示物の全体を撮影した物は、見ただけの物よりも覚えている数や細部が少なくなりました。ただし、展示物の一部に寄って撮ったときは、記憶の低下は見られませんでした。
| 条件 | 見たもの(展示) | 聞いたもの(音声ガイド) |
|---|---|---|
| カメラあり | 66.51% | 75.34% |
| カメラなし | 59.83% | 77.93% |
同じ論文の6つの研究(補足を含む)をまとめた分析では、撮影は見たものの記憶を高める一方、聞いたものの記憶をやや下げていました。運動会でいえば、走る姿は残っても、場内の音楽やまわりの声援、自分がかけた声は記憶に残りにくくなるおそれがあります。
HOW TO
今日からできる対策
プログラムで「撮る種目」を1〜2つに決めるアプリ不要
前日にプログラムで出番を確かめ、撮るのは徒競走だけ、ダンスだけと決めます。ほかの種目はカメラを持たずに見ると決めておけば、迷いながら撮り続けずに済みます。
撮るときは、1か所に寄るアプリ不要
Henkel(2014)では、全体を撮るより一部に寄って撮ったほうが記憶の低下が見られませんでした。わが子の表情やゼッケンなど、見たい1か所を決めて撮ると、画面を見ていても注意がわが子に向きます。
撮影係を家族で交代するアプリ不要
夫婦や祖父母で、午前と午後、種目ごとに撮る人を分けます。撮らない人は応援に集中できます。
機材は軽く、扱い慣れたものにするアプリ不要
Diehlら(2016)の9つの実験では、撮影は楽しい体験の楽しさを高めましたが、撮影が体験の邪魔になる場合や、体験そのものにもともと十分に没頭できている場合は、高まりにくくなりました。わが子の出番は撮らなくても夢中になれる場面です。当日初めて使うカメラより、ふだんのスマホで短く撮るほうが、見ることに戻りやすくなります。
声援や音は、帰ってからひとことで残すアプリ不要
撮影は聞いたことを覚えにくくする傾向があります。帰り道や夕食のときに「どの応援がうれしかった?」と子どもと話し、メモで残すと、映像にない部分を補えます。
WITH SEENOW!
せーの!でやる場合
せーの!は、家族や友達と1日2秒の動画を撮って共有するアプリです。「撮るのは一瞬、あとは見る」という運動会の過ごし方に合わせて使えます。
- 動画は2秒が基本なので、ゴールの瞬間や入場の一瞬だけ撮って、すぐにカメラを下ろせます。
- インカメとアウトカメで同時に撮れるので、走るわが子と一緒に、応援している自分の表情も残ります。
- 来られなかった祖父母は招待リンクでグループに招き、見られるのは招待したメンバーだけです。パパ側とママ側でグループを分けることもできます。
- 撮りためた動画から毎週の振り返り動画が自動でできるので、運動会の週の練習から当日までを編集せずに見返せます。
せーの!ではできないこと
- 2秒が基本なので、徒競走1本やダンス全体のように長い場面は、スマホのカメラやビデオカメラで撮ってください。
- ズームの性能はお使いのスマホによります。遠くからの撮影を補う機能はありません。
基本機能はずっと無料。
POINT
この状況ならではの注意点
学校の撮影ルールを先に確かめる
撮影場所やスマホでの撮影、場所取りに決まりがある学校もあります。おたよりの案内に従いましょう。
撮り逃しても、自分を責めすぎない
出番が短い運動会では、撮り逃しはよく起きます。見ていた記憶や子どもとの会話も記録の一つです。
FAQ
よくある質問
写真や動画を撮ると、記憶に残りにくくなるのは本当ですか?
研究によって結果が分かれます。Henkel(2014)では全体を撮った物の記憶が下がり、Barasch ら(2017)では見たものの記憶は上がり、聞いたものの記憶はやや下がりました。何に注意を向けて撮るかで変わると考えるのが無難です。
全部撮らないと、あとで後悔しませんか?
撮る種目を前もって決めておけば、「撮らなかった」は自分で選んだことになり、心残りが小さくなります。撮れなかった場面は、その日の会話で残しましょう。
撮影をしながら楽しむことはできますか?
Diehl ら(2016)では、撮影は楽しい体験の楽しさを高めていました。ただし撮影が体験の邪魔になると高まりにくかったので、軽い機材で短く撮りましょう。