GUIDE
海外で育つ子の日本語が弱くなり、日本の祖父母と話せなくなりそうで心配。どうすればいい?
書き手:せーの!開発チーム最終更新:
現地の園や学校に通い始めると、日本語は家庭で使う時間でしか伸びにくくなります。 祖父母との通話を「日本語の時間」として習慣にし、就学後は補習授業校や日本の教科書も使って、話す機会を途切れさせないことが大切です。
WHY
なぜ起きるのか
海外で育つ日本の子どもは、この50年で大きく増えました。文部科学省の資料では、海外に住む義務教育段階の日本人の子どもは、1971年の8,662人から2017年には82,571人になっています。
そのうち、日本人学校に通う子は一部です。2022年の在籍者は日本人学校が94校で14,487人、補習授業校が230校で19,361人でした(義務教育段階・長期滞在者)。年が違うので単純には比べられませんが、多くの子が平日は現地校やインター校で過ごしていると考えられます。
補習授業校は、現地校などに通う子が土曜日や放課後に、国語と算数を中心に日本の教科書で学ぶ学校です。在籍者の61.4%は北米、24.5%は欧州で、地域によっては通える距離にありません。 通えても授業は土曜日や放課後などに限られるので、日本語の土台はやはり家庭の会話です。現地の園に通い始めると1日の大半を現地語で過ごすようになり、親のどちらか1人だけが日本語を話す家庭では、日本語に触れる時間が足りなくなりがちです。
HOW TO
今日からできる対策
家庭で日本語を使う場面を決めるアプリ不要
「日本語を話す親とは日本語で話す」「寝る前の絵本は日本語」のように、場面ごとに使う言葉を決めると続けやすくなります。子どもが現地語で返してきても、叱らずに日本語で言い直して返すくらいで十分です。
祖父母との通話を「日本語の時間」にするアプリ不要
週に1回、決まった曜日に祖父母とビデオ通話をする習慣を作ります。会話が続かない年齢なら、祖父母に絵本を読んでもらったり、日本の季節の行事や家の周りの様子を見せてもらったりすると、子どもが聞くだけでも日本語に触れられます。
一時帰国は、祖父母の家で日本語に浸かる時間にするアプリ不要
一時帰国の間は、なるべく祖父母と過ごす時間を長くとり、買い物や近所の行事など、日本語しか通じない場面を一緒に体験させます。帰る前に、次の通話で話したいことを子どもと祖父母で決めておくと、つながりが続きます。
就学後は、補習授業校と無償の教科書を使うアプリ不要
文部科学省は、海外で生活する義務教育段階の子どもに、原則として国内で最も多く採択されている教科書を無償で配っています。補習授業校が通える距離にあれば検討し、遠ければ届いた教科書を家庭で少しずつ読み進めましょう。
出典:文部科学省「海外で学ぶ日本の子供たち(2023)」参考資料集(参考データ集 データ1〜3)/文部科学省「海外で学ぶ日本の子供たち(2023)」施策の紹介(教科書の無償給与)
WITH SEENOW!
せーの!でやる場合
せーの!は、家族や友達と1日2秒の動画を撮って共有するアプリです。日本語の学習には向きませんが、祖父母との話題づくりには使えます。
- 祖父母も2秒の動画を投稿できるので、日本の季節の行事や祖父母の家の様子が届きます。撮りためた分から毎週の振り返り動画が自動でできるので、親子で見ながら「これは何?」と日本語で話すきっかけにできます。
せーの!ではできないこと
- 日本語の教材や、会話の練習のためのアプリではありません。話す練習は、ビデオ通話や家庭での会話で補ってください。
基本機能はずっと無料。
POINT
この状況ならではの注意点
祖父母に、言い間違いを直させない
通話のたびに言い間違いを直されると、子どもは祖父母と話すこと自体を嫌がるようになります。「伝わればいい」と祖父母にも先に話しておきましょう。
現地の言葉を下に見ない
日本語を守りたい気持ちが強いと、現地語を話すことを否定しがちです。子どもにとってはどちらも自分の言葉なので、両方を使えることをほめましょう。
FAQ
よくある質問
何歳まで日本語を続ければ、忘れなくなりますか?
決まった年齢の目安はありません。使わなくなると弱くなるので、年齢よりも、日本語で話す相手と場面を途切れさせないことが大切です。祖父母との定期的な通話は、その場面の1つになります。
補習授業校に毎週通うと、家族の時間が減りそうです。
補習授業校は土曜日などに授業があり、家族の予定と重なりやすくなります。通わない場合は、無償で配られる教科書や通話、読み聞かせを組み合わせて、家庭で日本語の時間を確保しましょう。